日本は犬や猫の殺処分に年間約1億?以上を費やしているのに、なぜ食用としている中国へ食肉として輸出できないのか?それこそSDGsじゃないのか?

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日本の犬猫の殺処分の年間費用は約一億?

closeup photography of adult short coated tan and white dog sleeping on gray textile at daytime
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日本が犬や猫の殺処分のために年間に使用する費用についての正確な全国的な総額は、公開されている公式データでは明確に示されていないため、具体的な金額を一律に算出するのは難しいです。ただし、いくつかの情報源や推定から、ある程度の概算を考えることは可能です。

費用の内訳と推定

犬や猫の殺処分にかかる費用は、主に以下の要素で構成されます:

  1. 人件費: 保健所や動物愛護センターの職員が収容、処分、事務処理を行うためのコスト。
  2. 施設運営費: 処分に使用する設備(例えば炭酸ガス装置や焼却炉)の維持費や電気代。
  3. 処分方法自体のコスト: 炭酸ガスや安楽死薬剤の使用にかかる直接的な費用。
  4. その他: 収容中の餌代や一時的な飼育管理費用。

具体的なデータに基づく推測

  • 環境省の統計: 令和4年度(2022年4月1日~2023年3月31日)のデータによると、全国で殺処分された犬は約2,434頭、猫は約9,472頭で、合計約11,906頭です。
  • 一頭あたりのコスト: 自治体や方法によって異なりますが、過去の報道や動物保護団体の情報から、1頭の殺処分にかかる費用は数千円から1万円程度とされています。例えば、炭酸ガスによる処分は比較的安価(1頭あたり数千円程度)で、安楽死注射の場合は薬剤費や獣医師の手間により高額(1頭あたり5,000円~10,000円程度)になる可能性があります。

仮に1頭あたり平均5,000円と見積もると:

  • 11,906頭 × 5,000円 = 約5,953万円 より高額なケース(1頭あたり10,000円)だと:
  • 11,906頭 × 10,000円 = 約1億1,906万円

自治体ごとの差異

実際の費用は自治体によって大きく異なります。例えば:

  • 神奈川県のように殺処分ゼロを達成している地域では、このコストはほぼゼロに近い。
  • 一方、殺処分数が多い地域(例えば福島県や長崎県)では、処分だけでなく収容や管理にかかる費用も増えるため、年間数千万円単位の予算が動物管理に割り当てられている可能性があります。

追加の視点

殺処分そのものの直接費用に加え、保健所や愛護センターの運営予算全体(収容、譲渡活動を含む)も考慮すると、動物管理に関する総費用はさらに大きくなります。環境省や自治体の予算書では「動物愛護管理費」として一括計上されることが多く、殺処分だけの費用を切り分けたデータはほとんど公開されていません。

結論

現時点での推定として、日本全体で犬や猫の殺処分に直接かかる費用は年間約6,000万円から1億2,000万円程度と考えられます。ただし、これはあくまで概算であり、実際の金額は自治体の運営状況や処分方法によって変動します。より正確な数字を知りたい場合、各自治体の予算明細や情報公開請求を通じてデータを収集する必要があります。

中国への輸出はできないの?

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日本は中国に対して食用として犬や猫を輸出しているか?

日本が中国に対して食用目的で犬や猫を輸出しているという事例は、一般的に確認されていません。以下にその理由を説明します。

  1. 文化的背景
    日本では犬や猫は主にペットとして扱われ、食用とする習慣はほぼ存在しません。一方、中国の一部地域では歴史的に犬肉や猫肉が食用として消費されてきた文化がありますが、現在ではその習慣も減少傾向にあり、特に都市部ではペットとしての認識が強まっています。こうした文化的な違いから、日本が食用目的で犬や猫を中国に輸出する動機はほとんどないと考えられます。
  2. 実態のデータ
    農林水産省や動物検疫所の公開情報を見ても、犬や猫が食用として輸出されたという記録は見当たりません。日本からの犬や猫の輸出は、主にペットとしての移送や展示目的(動物園など)に限定されており、商業的な食用輸出は行われていないのが現状です。
  3. 需要と供給の観点
    中国国内では、食用としての犬や猫は一部地域で地元で飼育・供給されることが多く、日本からの輸入に頼る必要性が低いです。また、日本で犬や猫を食用として飼育・屠殺するインフラや産業が存在しないため、輸出に至るプロセスが現実的ではありません。

法的に可能か?

日本から中国へ食用として犬や猫を輸出することが法的に可能かどうかを検討します。

  1. 日本の法律
    • 動物愛護管理法: 日本では犬や猫を虐待したり、不必要に殺傷したりすることは禁止されています(第44条)。ただし、この法律は「食用目的での輸出」を直接的に禁止する条項を持っていません。理論上、食用としての屠殺と輸出が日本国内で行われない限り、この法律に抵触する可能性は低いです。
    • 輸出規制: 犬や猫の輸出には動物検疫所の検査が必要で、「動物の健康証明書」や相手国の輸入条件を満たす必要があります(動物検疫所による「犬、猫を輸出するには」参照)。食用目的での輸出が想定されていないため、こうした手続きが食用輸出に対応するかどうかはグレーゾーンです。
    • 食品衛生法: 食用としての肉を輸出する場合、食品衛生基準を満たす必要がありますが、犬や猫は日本で食用肉として認められていないため、基準自体が存在しません。
  2. 中国の法律
    • 中国では2020年に一部の都市(例: 深圳市)が犬肉の消費を禁止する条例を施行するなど、食用としての犬や猫に対する規制が強まりつつあります。ただし、全国的な禁止令はまだなく、地域によっては合法的に消費が可能です。
    • 輸入に関しては、中国の「動植物検疫法」や「食品安全法」に基づき、輸入される動物が衛生基準を満たしている必要があります。日本から犬や猫を食用として輸入する場合、中国側が求める証明書(例: 食用としての安全性証明)を日本が発行できるかが問題となりますが、日本にその体制がないため現実的ではありません。
  3. 国際的な規制
    • CITES(ワシントン条約)では、特定の希少種の犬や猫の取引が規制されていますが、一般的なペット種(イヌ、ネコ)は対象外です。食用目的での輸出を直接制限する国際法はありません。

結論

  • 現状: 日本は中国に対して食用として犬や猫を輸出していません。文化的、経済的、実践的な理由からそのような取引は行われていないと考えられます。
  • 法的可能性: 理論上、日本の法律で食用目的の輸出を明確に禁止する条項はないため、「不可能」とは言えません。しかし、日本国内で食用としての処理・証明を行う仕組みがなく、中国側の輸入条件を満たすのも困難なため、現実的には法的手続きをクリアして輸出するのはほぼ不可能です。

ペットとしての輸出は可能なのか?

victoria harbour in hong kong
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はい、日本から犬や猫をペットとして中国へ輸出することは可能です。実際に多くのペットの輸出入が行われており、そのための法的手続きや条件が整備されています。以下にその詳細を説明します。

日本から中国へペットとして犬や猫を輸出する条件とプロセス

ペットの輸出には、日本側の輸出規制と中国側の輸入規制の両方を満たす必要があります。以下は主なステップと要件です。

1. 日本側の要件

日本では、農林水産省管轄の動物検疫所がペットの輸出を管理しています。犬や猫を輸出する際の主な条件は以下の通りです:

  • 健康診断と証明書: 輸出前に獣医師による健康診断を受け、「動物検疫証明書」(輸出検疫証明書)を取得する必要があります。この証明書には、犬や猫が特定の伝染病(例: 狂犬病)に感染していないことが記載されます。
  • 狂犬病予防接種: 日本は狂犬病清浄国であり、輸出する犬には通常、狂犬病ワクチンの接種が求められます(接種後30日以上経過していること)。
  • マイクロチップ: 個体識別のためのマイクロチップの装着が推奨されます(中国側で要求される場合があります)。
  • 手続き: 出国前に動物検疫所に申請し、必要書類を提出します。手続きには数日から1週間程度かかることがあります。

2. 中国側の輸入要件

中国へのペット輸入は、中国税関総署(GACC)と「中華人民共和国動植物検疫法」に基づいて管理されています。主な条件は以下の通りです:

  • 輸入許可: ペットとして犬や猫を輸入する場合、中国側の受入人が事前に「動物検疫輸入許可証」を取得する必要がある場合があります(個人のペット同伴入国の場合は免除されることも)。
  • 健康証明書: 日本発行の輸出検疫証明書が、中国側で求められる健康証明書として受理されます。狂犬病ワクチン接種証明や寄生虫駆除の記録が含まれることが一般的です。
  • 入国時の検疫: 中国到着後、空港や港で税関による検疫が行われます。通常、健康証明書が揃っていれば即日解放されますが、書類不備や健康状態に問題がある場合は隔離(最大30日間)される可能性があります。
  • 数量制限: 個人旅行者が同伴する場合、1人につき1匹までという制限が設けられていることが多いです(商用輸出の場合は異なる)。

3. 注意点

  • 航空会社の規則: ペットを輸送する場合、利用する航空会社がペット同伴の条件(ケージの規格、追加料金など)を定めているため、事前に確認が必要です。
  • 地域差: 中国国内の一部地域(例: 北京、上海など)では、さらに厳しい検疫ルールが適用される場合があります。
  • 費用: 検疫証明書の発行(日本側で数千円程度)、ワクチン代、輸送費などを合わせると、数万円程度かかることが一般的です。

実例と現状

  • 日本から中国へのペット輸出は、駐在員や移住者がペットを連れて行くケースでよく見られます。特に犬や猫は人気のペットであり、両国間の移動は珍しくありません。
  • 商用目的での輸出(ペットショップ向けなど)も可能ですが、その場合は動物取扱業の登録や中国側の営業許可など追加の手続きが必要になることがあります。

結論

日本から中国へ犬や猫をペットとして輸出することは法的に可能であり、実際に多くの事例があります。ただし、日本と中国の検疫ルールを遵守し、事前に必要な書類や手続きを整えることが必須です。具体的には、動物検疫所(日本側)と中国税関の最新情報を確認し、輸送手段(航空会社など)とも調整することが重要です。

もし具体的な手続きの詳細やサポートが必要であれば、さらに詳しく調べることもできますのでお知らせください!

これはこれで費用が高額になりそうなので難しそうですね

日本から中国へ犬や猫をペットとして輸出する際の1匹あたりの費用は、具体的な状況(ペットの種類、大きさ、輸送手段、必要な手続きなど)によって異なりますが、一般的な費用の目安を以下に示します。なお、2025年3月2日時点での情報に基づき、概算としてお答えします。

主な費用の内訳

  1. 健康診断と証明書発行費用
    • 日本では、動物検疫所が発行する「輸出検疫証明書」が必要です。これを取得するためには、獣医師による健康診断と狂犬病ワクチン証明が必要です。
    • 健康診断費用: 約5,000円~15,000円(獣医師やクリニックによる)
    • 狂犬病ワクチン: 約3,000円~7,000円(既に接種済みの場合は不要)
    • マイクロチップ(未装着の場合): 約5,000円~10,000円
    • 輸出検疫証明書発行手数料: 無料(動物検疫所での手続き自体は無償)
  2. 中国側の輸入条件対応費用
    • 中国では、2回の狂犬病ワクチン接種と抗体検査(タイターテスト)が求められる場合があります(日本は狂犬病清浄国なので免除される可能性あり)。
    • 抗体検査費用: 約20,000円~40,000円(検査機関による)
    • 追加ワクチン(必要な場合): 約3,000円~7,000円
  3. 輸送費用(航空会社による)
    • ペットの輸送方法には、機内持ち込み、手荷物、貨物便の3つの選択肢があります。費用はペットの大きさ(ケージのサイズ)や航空会社によって異なります。
      • 機内持ち込み: 小型犬や猫の場合、約10,000円~30,000円(航空会社の手数料)
      • 手荷物(預け入れ): 中型犬や猫で約30,000円~70,000円
      • 貨物便: 大型犬や複数匹の場合、約100,000円~300,000円(距離や重量による)
    • 日本から中国への一般的なフライト(例: 東京-上海)で、貨物便の場合、50kg未満のケージで約150,000円前後が目安。
  4. ケージ購入費用
    • IATA(国際航空運送協会)基準を満たすケージが必要。
    • 小型: 約5,000円~15,000円
    • 中型~大型: 約20,000円~50,000円
  5. その他の諸費用
    • 書類手続き代行(ペット輸送エージェント利用時): 約30,000円~100,000円
    • 中国到着後の検疫費用(必要に応じて): 現地で数百元(数千円程度)

費用の概算

状況別に1匹あたりの総額を試算すると以下のようになります:

  • 小型犬・猫(機内持ち込み)
    • 健康診断・ワクチン・証明書: 約15,000円~30,000円
    • 輸送費: 約10,000円~30,000円
    • ケージ: 約5,000円~15,000円
    • 合計: 約30,000円~75,000円
  • 中型犬(手荷物預け入れ)
    • 健康診断・ワクチン・証明書: 約15,000円~30,000円
    • 輸送費: 約30,000円~70,000円
    • ケージ: 約20,000円~30,000円
    • 合計: 約65,000円~130,000円
  • 大型犬(貨物便)
    • 健康診断・ワクチン・証明書・抗体検査: 約40,000円~70,000円
    • 輸送費: 約150,000円~300,000円
    • ケージ: 約30,000円~50,000円
    • 合計: 約220,000円~420,000円

注意点

  • 航空会社による差異: ANAやJAL、中国系の航空会社(中国国際航空など)で料金体系が異なるため、事前に見積もりを確認してください。
  • 中国の検疫状況: 日本は狂犬病清浄国なので、中国入国時に30日間の隔離が免除される場合がありますが、最新の規制を確認する必要があります。
  • エージェント利用: 手続きが複雑な場合、ペット輸送専門のエージェントを利用すると安心ですが、その分コストが上乗せされます。

結論

日本から中国へ犬や猫を1匹輸出する費用の目安は、小型で約3万円~7.5万円、中型で約6.5万円~13万円、大型で約22万円~42万円程度です。具体的な金額を知りたい場合は、利用する航空会社や獣医師に問い合わせ、ペットのサイズや条件を伝えて見積もりを取ることをお勧めします。また、最新の検疫要件については、農林水産省動物検疫所や中国税関総署の公式サイトを確認してください。

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