
【旧統一教会「自民290人を支援」「山上徹也の記録削除」と報告か=韓国紙】 韓国のハンギョレ新聞は、日本の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元会長が過去に、本部の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に行った「トゥルー・マザー特別報告」の内容について伝えた。
参院選を控えた2019年7月2日、教団幹部と当時の安倍首相との面会について、「これまでは10万票だったが、今回は30万票とし、最低でも20万票は死守すると宣言した。(安倍氏は)非常に喜んで安心しているようだった」と報告。
面会では安倍氏と、同席した自民党の萩生田光一幹事長代行(当時)にエルメスのネクタイを贈呈したとしており、「たった一本のネクタイだったが効果的だった。真のお母様(韓鶴子総裁)への感謝の気持ちを贈り物を通じて感じたと思う」と報告。
参院選後の2019年7月24日の報告では、過去に旧統一教会からの支援を受けたことを認めている北村経夫議員が、「教団の統一運動のおかげで当選したことを明らかにしたため、今後も我々と運命を共にするという決意を示した」としている。
2021年12月の衆院選後には、「我々が応援した国会議員の総数は、自民党だけで290人に達する」と報告。
安倍氏銃撃事件2日後の2022年7月10日の報告では、「(犯人の)山上徹也が(日本統一教会の)大和郡山家庭教会の所属となっていたため、本部会長の指示で会員記録を削除した」としている。
同上の報告では、山上徹也の母親が数千万円の献金をしたことで家庭内の軋轢が深刻化し、「家庭環境ゆえに、犯人も教会に恨みを持っていたようだ」とした。
報告書には高市早苗現首相の名前も32回登場。2021年9月の自民党総裁選については、「岸田文雄前政策調整会長や高市前総務大臣が総裁に選ばれることが天の思し召しと思われる」と報告した。

