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ぐえー死んだンゴがXでバズる→ネット民がなかやまニキへの香典を国立癌研究センターへの寄付として送る
「グエー死んだンゴ」の発端と話題性
- 投稿の真相: 死後2日後の10月14日、生前に予約投稿された「グエー死んだンゴ」(ネットスラングで「ぐえー死んだンゴ」、なんJ民の断末魔表現)が自動公開。この短い一文がX上で急速に拡散され、3億回以上の閲覧を記録。元ネタは匿名掲示板の自虐ネタですが、なかやまニキの文脈ではユーモアと諦観が混じった「辞世の句」として解釈され、感動を呼びました。
- 反響の拡大: 投稿直後、X民から「成仏してクレメンス」(安らかに成仏せよ、というネットスラング)が殺到。TL(タイムライン)が一時的に善意とユーモアで埋め尽くされ、「現代の死後に届く手紙」「ネット民テンプレの完成形」と評されました。ニュースサイトやnoteでもエッセイ化され、若者の死生観を象徴する出来事として取り上げられています。
- 社会的影響: このムーブがきっかけで、香典の代わりに国立がん研究センターへの寄付が急増。10月21日時点で1万件以上、総額数千万円規模に達し、キリ番(例: 1,000件目)を踏むと「なかやまニキに挨拶」との遊び心も生まれました。有名医師も参加し、がん研究の資金として活用されています。
なかやまニキとは?
なかやまニキ(本名:中山奏琉、2003年生まれ、22歳没)は、X(旧Twitter)上で癌との闘病生活を発信し、死後に予約投稿した「グエー死んだンゴ」という一文で爆発的に話題となった若きネットユーザーです。北海道札幌市東区在住で、北海道大学(北大)在籍の学生でした。ネットスラングを交えたユーモラスで軽妙な投稿スタイルが特徴で、闘病中も「抗がん剤でハゲたンゴ」「死ぬんやで」といったネタでフォロワーを励まし、死の直前には「多分そろそろ死ぬ」と予告的な投稿を残していました。この一連の行動が、ネット上で「なかやまニキの鑑(鏡)」と称賛されるほどのインパクトを与えました。
経歴と闘病の概要
- 生い立ちと日常: 津別町の実家を持ち、札幌で大学生として暮らしていました。プロフィールでは「かわいい女の子が好きです。あと癌です」と自己紹介し、日常のささやかな喜びや病気の苦しみをミームやネット用語で共有。凍結歴もあるアカウント(@nkym7856)で、フォロワー数は死後急増し、投稿の閲覧数は数億回を超えました。
- 病気の詳細: 希少がん(年に20例程度のレアケース)で、北海道がんセンターで治療を受けていました。闘病は数年に及び、抗がん剤の副作用や余命宣告を公表。友人によると、死の数日前には「静かに息を引き取る」ことを予感し、アカウントを預けていました。
- 死去: 2025年10月12日夜、22歳で逝去。友人による代理投稿で正式に報告されました。
なかやまニキは、短い生涯でネットの闇と光を体現した存在。悲しみをユーモアに変え、死後も人々を動かした彼の遺志は、がん患者の支援として永遠に生き続けます。成仏してクレメンス。生前の投稿群はアカウントに残されており、誰でも閲覧可能です。