イーロン・マスクがチャットAI「Grok」をリリース、そして元々テスラが共同設立したオープンAI(現在はマイクロソフト出資)を相手どり訴訟、マイクロソフトを窮地に陥れるのはテスラかもしれない

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テスラがAIの開発に戻ってくる

元々共同設立したオープンAIと仲違いしたのはマイクロソフトの関与があったのか?

文を読む限りだときな臭い部分はありますよね。

営利化したいオープンAIとマイクロソフトの意見が合致して計画的にテスラと袂を分った可能性が高いように感じます

米国時間2024年2月29日付の訴状によると、マスク氏はオープンAIとその関連会社、アルトマン氏、同社社長のグレッグ・ブロックマン氏を相手取り、米カリフォルニア州高等裁判所に提訴した。添付資料を含め46ページから成る訴状の柱は、「非営利組織として設立した当時の理念から逸脱し、契約違反などによってマスク氏が損害を受けた」という内容だった。

 マスク氏は訴状で大きく以下の3点を主張した。

 1点目は、オープンAIの設立経緯とその背景にあるAGI(汎用人工知能)の危険性だ。2014年に米Google(グーグル)が英DeepMind(ディープマインド)を買収。マスク氏はこの買収について、「グーグルのような閉鎖的な営利企業の手にかかれば、AGIが人類に深刻で有害な危険をもたらす」と考え、AGIの規制に向けて勉強会や政府へのロビー活動を行った。

 アルトマン氏はAGIの脅威に対する懸念についてマスク氏に共感し、AGI競争でグーグルと競合するAI研究所の設立を持ちかけた。ブロックマン氏を含めた3人は、(1)株主利益を最大化する営利企業ではなく人類の利益のためにAGIを開発する非営利組織であること(2)技術をオープンソースとし安全性に配慮すること、の2点に合意していたとマスク氏は主張する。

「GPT-4は実質マイクロソフトのもの」

 2点目は、「営利化」と「技術の非公開」が当初の合意から逸脱しているという主張だ。オープンAIは2019年、非営利組織傘下に営利企業を設立し、米Microsoft(マイクロソフト)から巨額の出資を受け入れた。2023年に公開した大規模言語モデル(LLM)「GPT-4」は、技術的な仕様を公開しないクローズドモデルとして発表された。

 マスク氏は、オープンAIが「本来の使命から根本的に逸脱」して利益の追求に走ったと主張。訴状では「この秘密主義は、安全性ではなく主に商業的な配慮によるものだ。GPT-4は現在、事実上マイクロソフトのものである」と非難し、ライセンス供与の停止を求めている。

 3点目は、寄付として集めた資金を営利目的で利用する商行為についての批判だ。非営利団体を設立してそこで得た資金を研究開発に充て、開発した技術の知的財産を新たな営利企業に移行するという方法は「合法であるべきではない」と主張。もし同様の方法が認められれば「資本主義が根本的に再定義される」と危惧した。

 寄付金は設立時に明記された目的のために使用されるべきであり、約4400万ドル(約66億円)を同社に寄付したマスク氏は「だまされた」と主張。不公平な商行為によって損害を被ったとして、金銭の返還を求めた。マスク氏はオープンAIは非営利であるべきで、社名の通り技術も「オープン」な姿が正しいはずだと主張したわけだ。

 一方、オープンAIはアルトマン氏やブロックマン氏など創業メンバー5人の署名で2024年3月5日に声明を発表。「私たちはマスク氏の主張の全てを否定するつもりだ」と徹底抗戦の構えを見せ、過去にマスク氏から受け取ったメールも暴露した。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/09014/

OpenAIは5日、イーロン・マスク氏による提訴をうけて反論を発表した。マスク氏とのメールのやり取りも公開し、全面的に反論している。 

マスク氏は、OpenAIの共同創業者の一人であるが、その後、たもとを分かっている。マスク氏による2月29日の提訴では、「OpenAIの設立は、公共の利益のためで、利益を目的としない人工一般知能AGI(Artificial General Intelligence、汎用人工知性)の開発を目指していたが、実際には営利企業となっている」と指摘。Microsoftの関与やGPT-4がオープンソースではなく、秘密にされていることが問題とする。

OpenAIによる声明では、「OpenAIのミッションは、AGIが全人類に利益をもたらすようにすること。安全で有益なAGIを構築し、広く分散された利益を生み出す手助けをする」と説明。その上で、2017年には「AGIの実現には、はるかに多くのリソースが必要であることに気づいた」とし、マスク氏もそのことを認識していたと指摘。2018年2月末に彼が去るときにも、マスク氏はOpenAIのチームに、「数十億ドルを調達する独自の道を見つけることを支持する」と語った。その際のメールも公開している。 

また、AGIのオープンソース化については、「2018年にマスク氏は、このミッションがAGIのオープンソース化を意味するものではないと理解していた。イリヤ(Ilya Sutskever氏)がイーロンに『AIの構築に近づくにつれ、オープンでなくなることは理にかなっている。ある。OpenAIの“Open”は、AIが構築された後、誰もがその恩恵にあずかるべきだという意味。サイエンスを共有しなくて構わないということだ』とメールすると、マスク氏は「yup(うん)」と応じたという。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1574261.html

なぜイーロン・マスクはオープンAIと仲違いしたのか?

これは2019年の記事ですが、根本的にその時に開発はうまくいってなかった、フェイクニュースに使われる危険性を排除できないという課題に直面していたって感じですかね

米電気自動車(EV)メーカー、テスラの最高経営責任者(CEO)を務めるイーロン・マスク氏は、人工知能(AI)の研究を手掛ける研究機関「オープンAI」から手を引くことを決めた。同社の今後を巡る意見の相違が理由だという。

 マスク氏は、テスラや宇宙開発ベンチャー企業のスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)が抱えるエンジニアリング上の課題に集中する必要があると指摘。1年以上にわたってオープンAIに「密接に関わって」いないとも述べた。マスク氏は昨年2月に同社の取締役を退いている。

 マスク氏が2016年に共同創業したオープンAIは今週、数個の情報から本物に見える偽ニュースを作成できるソフトウエアのデモを行った。悪用される懸念から同ソフトの最先端バージョンの発表や公開は見送る決定を行ったが、同ソフトのアルゴリズムを利用者が試せるツールは作成済み。(ブルームバーグ)

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/506590

気になるのはAIは収益化できるのか?

元々非営利貫いてるXがマイクロソフトを窮地に陥れそう….

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