東京五輪汚職の主役”慶應義塾大学”

東京地検特捜部は10月19日、五輪汚職事件で広告大手「ADKホールディングス」と大会マスコットのぬいぐるみを手掛けた「サン・アロー」から賄賂を受け取った疑いで、高橋治之・東京五輪パラリンピック組織委員会元理事を再逮捕した。また、ADKの植野伸一社長らを贈賄容疑で逮捕している。

高橋元理事の逮捕は4回目。ADKルートとサン・アロールートが加わったことになるが、この機に事件の背後に慶應人脈があることを指摘しておかねばならない。

森喜朗元首相が、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長としての“苦労話”をまとまた『遺書 東京五輪への覚悟』(幻冬舎文庫)に、こんなくだりがある。

〈JOC(日本オリンピック委員会)会長の竹田(恒和)さんはとても立派な方です。争いごとも嫌いだし、円満な人で、外国からもプリンスとして評価されているようです。旧皇族竹田宮家の出身で、皇室の遠戚でもある〉

これは2019年6月に退任するまで18年にわたってJOC会長職にあった竹田氏の人柄と役割を、見事に言い表している。

神輿に乗せて担ぐのに最適な人──。

それゆえの問題もある。森氏はこれも指摘している。

〈問題は、自分のお友達ばかり、しかも出身の慶應の人たちばかりが周りを囲っておられることです。そして、竹田さんを周りの人たちが殿様にして、好き勝手なことをやっておられる〉

その「慶應出身の好き勝手な人」の一番手こそ、今回4回目の逮捕となった高橋治之組織委元理事だろう。

高橋元理事は1967年慶大卒で、’70年卒の竹田氏の3つ年上。同級生には竹田氏の兄の恒治氏がいて、子供の頃から恒和氏を知る高橋元理事は、「カズ」と呼んで可愛がった。2001年9月に恒和氏をスポーツ界の重鎮に根回しして、名誉職だったJOC会長を「有給(約1500万円)の実務職」にしたのは高橋元理事だ。そして’14年6月に高橋元理事を「組織委最後の35番目の理事」に推挙したのは竹田氏だった。

また、大広ルートで高橋元理事と大広をつないだのは、自販機などベンディング業界の大物で’67年慶大卒の同期だった。

さらに特捜部は、サン・アロールートの捜査を進めているが、これは竹田氏の2人の慶大仲間が「主役」を務める。

ひとりは大会マスコットの「ミライトワ」「ソメイティ」のぬいぐるみを製造・販売した玩具会社「サン・アロー」(都内千代田区)の経営者である。同社は、’18年6月に組織委とライセンス契約を結んだ。これに先立って高橋元理事は、サン・アローから「速やかな契約締結」の依頼を受けて組織委に働きかけ、契約後、サン・アローに都内のコンサルタント会社への約800万円の振り込みを指示したという。

もうひとりは振込先のコンサル会社の経営者である。竹田、サン・アロー経営者と’70年慶大卒の同期。また、栃木県那須町の名門ゴルフ場で理事長を務める。高橋元理事とはゴルフ仲間で、実兄が日本プロゴルフ会長を務めたゴルフ一家。事件の舞台となった都内のコンサル会社は振り込みの当時、休眠状態で実体はなかった。「ダミーの受け皿」であることが発覚した直後の今年9月30日、会社を解散させている。

この受け皿会社は、大広と並ぶ「もうひとつの代理店ルート」となったADKホールディングスからも約1900万円の振り込みを受けている。大広とADKはマーケティング専任代理店「電通」の下で、販売代理店協力店になりたいと高橋元理事に賄賂を贈ったという。

狙い通りに協力店となった両社は、顧客を五輪オフィシャルサポーターに押し込んだ。大広が英会話大手「ECC」、ADKが駐車場サービス「パーク24」である。竹田氏はパーク24の社外取締役。関与が疑われるのも無理からぬことだろう。

森氏の弁にあるように「竹田氏を囲む周りの人」が、高橋元理事を軸に五輪利権を形成していた。慶應の同窓会を「三田会」といい結束の強さで知られる。「慶應のメリットは三田会を通じて人脈を広げられること」と慶應大学の卒業生は口を揃えるが、確かに地域ごと、卒業年度ごと、海外支部などがありそれぞれが活発に活動している。

「慶應三田会」は、今回の五輪事件の主役のひとつである。その結束の強さを示し、五輪関与の傍証となるのがゴルフの競技会場問題である。

東京五輪でゴルフ競技は当初、江東区の若洲ゴルフリンクスだった。’16年招致運動の際は、都心に近く、会員制ではなく誰でもプレーのできる若洲は、五輪後も市民に愛され使用される「レガシー(遺産)に相応しい」とされた。

ところが20年招致運動の最中、名門中の名門といわれる埼玉県川越市の霞ヶ関カンツリー倶楽部(霞ヶ関CC)に変わった。

これに異を唱えたのがジャーナリストの大宅映子氏や参議院議員の松沢成文氏らで、都心からの遠さ、真夏の暑さ、女性が正会員になれない点などが問題視された。結局、観客の収容や36ホールを備えていること(若洲は18ホール)などの理由で、予定通りに霞ヶ関CCで開催されたが、会場変更の「舞台裏」が明かされ物議をかもした。

「競技場決定の舞台裏」と題する座談会が、ある雑誌に掲載されている。出席者は、高橋治之、東京五輪ゴルフ競技対策本部長の竹田恒正、日本ゴルフ協会専務理事の永田圭司、日本ゴルフ協会常務理事の戸張捷の4氏である。竹田恒正氏は竹田氏の長兄で恒治、恒和両氏は弟。

慶應出身の4人は、「私たちの委員会で検討すると、残念ながら若洲は適さない」(永田氏)と経緯を語った。しかも掲載誌は、慶應高校同窓会誌の’15年春季号だった。

慶應の縁故資本主義で様々なことが決まり、利権化した様子がうかがえる。高橋元理事はその体現者だった。では、JOC会長で組織委副会長だった竹田氏は、「神輿に乗るだけの人」だったのか。

今回の捜査の争点はそこである。

五輪招致合戦で裏ガネが飛び交う環境を変えようと、IOC(国際オリンピック委員会)は’19年から約100人のIOC委員が開催都市に投票するやり方を改めた。開催地委員会が一本化して理事会に提案、信任投票で決定する。IOC委員の1票を形骸化して、カネで買われる事態を防いだ。

https://gendai.media/articles/-/101213?page=3
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慶應×小泉組×創価=最強のマフィア

池田大作も慶應大学病院で死亡

池田大作の長男は慶應卒、つまり三田会。次男は成蹊大学、しかも安倍と同級生

安倍晋三も一族揃って創価とズブズブ

会費だけで毎年とんでもない金額が入ってくるドル箱同窓会”三田会”

結局安倍の最大の票田は三田会だったんですね。

安倍の謎の神通力は三田会と各種宗教と創価と清和会のハブになっていたから政治に強い影響力をもてた。

だから暗殺されたのは日本にとっては結果としてよかったのかもしれません。

2022年以降それらの関係がギクシャクし始めているように見えます。

創価と三田会の栄華も終焉が近いのかもしれません。

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